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おへそが臭うのはなぜ?嫌なにおいの原因と正しいケア方法

へそが臭う原因は、皮脂や汗、古い角質などの汚れや細菌の働きが関係していると考えられます。へそのにおいが発生する仕組みや考えられる皮膚トラブル、正しい洗い方とケア方法、医療機関を受診する目安について解説します。

おへそが臭うときは、くぼみにたまった皮脂や汗、古い角質などの汚れに加え、そこにすみつく細菌の働きが関係していると考えられます。ただし、においが続く場合や、赤み・腫れ・分泌物などを伴う場合は、皮膚の炎症や感染症などが関係している可能性もあります。

おへその形によっては、汚れや水分が残りやすいことがあります。普段の入浴でやさしく洗い、洗った後に水分を残さないことが大切です。

この記事では、研究や医療機関の情報を参考に、おへそが臭う原因や考えられる皮膚トラブル、においを防ぐケア方法について解説します。

おへそが臭う主な原因

おへそのにおいには、汚れに含まれる成分や、皮膚にすみつく微生物の働きが関係していると考えられます。においが気になるときは、まず汚れの蓄積や湿気を考え、洗っても改善しない場合は皮膚の状態にも目を向けましょう。

皮脂や汗、古い角質がたまる

おへそのくぼみには、皮脂や汗、古い角質、衣類の繊維などがたまることがあります。こうした汚れが長く残ると、細菌が増えやすい環境になり、においにつながることがあります。

おへその形によっては、くぼみの内側に汚れや水分が残りやすい場合があります。普段の入浴で十分に洗えていないと、汚れが少しずつ蓄積し、においが気になることがあります。

おへその細菌がにおいに関係する

おへそには、皮膚のほかの部位と同じように、さまざまな細菌がすみついています。細菌の種類や活動によっては、においに関係する物質が作られる可能性があります。

2023年に発表された研究では、15〜24歳の女性24人を対象に、おへその汚れに含まれる細菌とにおいの関係が調べられました。その結果、においが強いと評価されたグループ(においのスコアが高いグループ)では、Mobiluncus属、Arcanobacterium属、Peptoniphilus属など、一部の嫌気性細菌(けんきせいさいきん)に分類される菌属が多く見られました。

嫌気性細菌とは、酸素の少ない環境を好んで増える細菌のことです。同研究では、においが強いと評価されたグループ(においのスコアが高いグループ)で、論文上「嫌気的な代謝経路」に分類されたメタン代謝や解糖系などの機能も多く予測されました。

解糖系とは、糖を分解してエネルギーを取り出す仕組みです。多くの生物に共通する代謝経路であり、酸素が少ない環境だけで働くものではありません。今回の研究では、遺伝子情報から、特定の代謝経路に関係する機能が多いと推定されました。実際にそのような代謝活動が起きていたかどうかは、確認されていません。

この研究から分かるのは、特定の細菌や代謝機能と、おへそのにおいの強さとの間に関連が見られたことです。これらの細菌がにおいを直接引き起こすことや、特定の物質を作ってにおいの原因になることまで証明されたわけではありません。また、対象者は若い女性24人に限られているため、ほかの年齢層や性別にも同じ結果が当てはまるかは、今後の研究で確認する必要があります。

蒸れや湿気がにおいや皮膚トラブルにつながることがある

おへそのくぼみは空気が通りにくく、汗や洗った後の水分が残ることがあります。湿った状態が続くと、細菌が増えやすくなってにおいにつながったり、真菌(カビの仲間)による皮膚トラブルが起きたりする場合があります。

赤みやかゆみ、ヒリヒリする感覚などがある場合は、単に汚れがたまっているだけではなく、皮膚の炎症や感染症が起きている可能性もあります。

おへそのトラブルで考えられる病気や状態

おへそのにおいが強い、洗っても改善しない、分泌物が出るといった場合は、汚れ以外の原因も考えられます。症状だけで原因を判断することは難しいため、気になる変化がある場合は医療機関に相談しましょう。

おへその周囲の皮膚の炎症や感染

おへその周囲の皮膚に炎症や感染が起きると、赤み、腫れ、痛み、かゆみ、分泌物などが現れることがあります。細菌による感染だけでなく、真菌の一種であるカンジダが増殖し、皮膚に炎症を起こす場合もあります。

おへそのカンジダ感染では、においよりも、強いかゆみを伴う赤い発疹が主な症状として見られます。ヒリヒリする感覚、皮膚の表面の剥がれ、腫れ、白っぽい分泌物などが現れることもあります。カンジダ感染そのものが、通常、強いにおいを伴うわけではありません。

おへその周囲が湿っていることは、皮膚トラブルにつながる要因の一つです。ただし、においだけでカンジダ感染と判断することはできません。炎症や感染が疑われる場合は、強くこすったり、自己判断で薬を使ったりせず、医療機関で原因を確認することが大切です。

おへその周囲にできた袋状のできもの

おへその周囲に袋状のできものや炎症がある場合、状態によっては分泌物やにおいが生じることがあります。できものの種類は見た目だけでは判断できず、感染などが関係している可能性もあります。

おへそにしこりがある、分泌物が繰り返し出る、洗ってもにおいが改善しないといった場合は、皮膚科などの医療機関に相談しましょう。無理に押したり、針などでつぶしたりすることは避けてください。

おへそのごまが長期間たまると「おへそ石」になることもある

おへそのごまは、皮脂や古い角質、ほこりなどが混ざってできた汚れです。一方、おへそ石(臍石/さいせき)は、皮脂や角質などがおへそのくぼみに長期間たまり、硬い塊になった状態を指します。

おへそのごまがすべておへそ石になるわけではありません。おへそ石は医学文献で報告されているまれな状態です。おへそ石そのものが、必ずにおいの原因になるとはいえませんが、皮膚の傷や二次感染を伴う場合には、分泌物などの症状が現れることがあります。

おへその中に硬い塊がある場合は、無理に引き抜いたり、爪や器具で削ったりしないでください。痛みや出血、分泌物がある場合や、自分で安全に取り除けない場合は医療機関に相談しましょう。

おへそのにおいを防ぐ正しいケア方法

おへそのにおいを防ぐには、汚れをためないことと、洗った後に水分を残さないことが基本です。強くこすりすぎると皮膚を傷つけるおそれがあるため、やさしく洗うことを心がけましょう。

入浴時にやさしく洗う

入浴時に、指先や柔らかい布を使い、石けんとぬるま湯でおへその周囲をやさしく洗います。くぼみの内側も、無理なく届く範囲で汚れを落としましょう。

  • 刺激の少ない石けんを使う。
  • 爪を立てたり、強くこすったりしない。
  • 綿棒などを使う場合も、皮膚を傷つけないように注意する。
  • 洗った後は、石けんが残らないようにすすぐ。

汚れが固まっている場合でも、無理に一度で取り除こうとする必要はありません。痛みが出るほどこすったり、硬い器具で削ったりすることは避けてください。

洗った後は水分をしっかり拭き取る

おへそのくぼみに水分が残ると、蒸れや皮膚トラブルにつながることがあります。洗った後は、清潔なタオルなどで押さえるようにして水分を拭き取りましょう。

水分を取るときも、強くこする必要はありません。くぼみの内側まで無理なく乾かし、皮膚を傷つけないようにすることが大切です。

においが気になっても洗いすぎない

においが気になるからといって、何度も強く洗ったり、アルコールなどの刺激の強いものを使ったりすると、皮膚が荒れることがあります。普段の入浴でやさしく洗い、清潔な状態を保ちましょう。

洗ってもにおいが続く場合や、赤み・かゆみ・痛み・分泌物などがある場合は、洗浄だけで解決しようとせず、医療機関への相談を検討してください。

おへそが臭うときは医療機関を受診したほうがよい?

おへそのにおいだけで、必ずしも病気があるとは限りません。ただし、適切に洗ってもにおいが続く場合や、皮膚に変化が見られる場合は、原因を確認するために医療機関に相談しましょう。

  • 受診を検討したい症状:においが続く、繰り返し分泌物が出る、赤みや腫れがある、かゆみや痛みが続く。
  • できるだけ早く受診したい症状:強い痛み、発熱、膿を伴う場合や、赤み・腫れが急速に広がる場合。

受診先に迷う場合は、おへその周囲の皮膚症状であれば皮膚科などに相談できます。症状が強い場合や全身の具合も悪い場合は、早めに医療機関へ相談してください。

まとめ

おへそが臭うときは、皮脂や汗、古い角質などの汚れの蓄積に加え、細菌の働きが関係していると考えられます。ただし、細菌とにおいの関係を調べた研究は限られており、特定の細菌がにおいを直接引き起こすことまで証明されているわけではありません。

においを防ぐには、普段の入浴でやさしく洗い、洗った後に水分をしっかり拭き取ることが基本です。カンジダ感染では、においよりも赤みや強いかゆみが主な症状となることがあります。また、おへそ石が必ずにおいの原因になるわけではありません。

においが続く場合や、赤み・腫れ・痛み・分泌物などを伴う場合は、無理に汚れを取り除こうとせず、医療機関に相談しましょう。

よくある質問

  • おへそのにおいは、毎日洗えばなくなりますか?
  • 汚れの蓄積が原因であれば、やさしく洗い、十分に乾かすことで改善する場合があります。ただし、炎症や感染などが関係している場合は、洗うだけでは改善しないことがあります。
  • おへそのごまは取ったほうがよいですか?
  • 入浴時に無理なく落とせる汚れは、やさしく洗って取り除くとよいでしょう。硬く固まった汚れを無理に取ると皮膚を傷つけるおそれがあるため、無理に引き抜いたり削ったりしないでください。
  • おへそが臭くても、痛みやかゆみがなければ問題ありませんか?
  • 痛みやかゆみがなくても、においが続く場合は、汚れの蓄積や皮膚の状態などを確認する必要があります。普段のケアをしても改善しない場合は、医療機関への相談を検討してください。
  • おへその中を綿棒で掃除しても大丈夫ですか?
  • 綿棒を使う場合は、皮膚を傷つけないように、無理なく届く範囲をやさしく掃除してください。奥まで押し込んだり、強くこすったりすることは避けましょう。
  • おへそ石は自分で取り除けますか?
  • 硬く固まったおへそ石を無理に取り除こうとすると、皮膚を傷つけるおそれがあります。痛みや出血、分泌物がある場合や、安全に取り除けない場合は、医療機関に相談してください。

参考文献・出典

  1. Yano T, Okajima T, Tsuchiya S, Tsujimura H. “Microbiota in Umbilical Dirt and Its Relationship with Odor.” Microbes and Environments. 2023;38(3):ME23007. https://doi.org/10.1264/jsme2.ME23007
  2. Cleveland Clinic. “The Ins and Outs of Cleaning Your Dirty Belly Button.” https://health.clevelandclinic.org/how-to-clean-belly-button
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  4. Mihara K. “Omphalolith: An Umbilical Concretion to Recognize.” Journal of General Internal Medicine. 2016;31(11):1396. https://doi.org/10.1007/s11606-016-3708-0

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