なぜ年齢によって体のにおいが変わる?原因と仕組みを解説
加齢臭はなぜ発生するのでしょうか?加齢臭の原因となる2-ノネナールが生まれる仕組みや、ミドル脂臭との違い、年齢とともに変化する体臭の特徴を科学的に解説します。
年齢を重ねるにつれて、以前は気にならなかった体のにおいが気になることがあります。自分の体臭が変わったと感じたり、家族や身近な人のにおいに変化を感じたりすることもあるでしょう。
年齢とともに体のにおいが変わるのは、皮脂や汗の成分、皮膚の状態などが変化するためです。皮膚にすみつく微生物が汗や皮脂を分解したり、皮脂が酸化したりすることで、さまざまなにおい物質が生まれます。
年齢に伴う体臭の変化としてよく知られているのが、「加齢臭」と「ミドル脂臭(ししゅう)」です。加齢臭には2-ノネナール、ミドル脂臭にはジアセチルという物質が関係しています。ただし、におい物質が生まれる仕組みや、年齢による変化の仕方はそれぞれ異なります。
この記事では、年齢によって体のにおいが変わる理由を、皮脂の変化やにおい物質が生まれる仕組みから解説します。加齢臭とミドル脂臭の違いや、体臭が気になるときの対策も紹介します。
年齢によって体のにおいが変わる主な理由
年齢による体臭の変化には、皮脂の成分や分泌量の変化、皮脂の酸化、皮膚にすみつく微生物の働きなど、いくつもの要因が関係しています。
年齢を重ねると、誰でも体臭が強くなるというわけではありません。性別やホルモンの状態、生活習慣、皮膚の状態などによって、においの種類や強さは変わります。
皮脂の成分や分泌量が変化する
皮脂は、皮膚の表面を覆っている油分です。皮膚から水分が蒸発するのを抑えたり、外部の刺激から皮膚を守ったりする働きがあります。
皮脂には、中性脂肪(トリグリセリド)やワックスエステルなど、さまざまな脂質が含まれています。
女性の顔の皮膚を調べた研究では、皮脂の分泌量は20〜30代で最も多く、その後は年齢とともに減少していました。特に日本人女性では、年齢による変化がはっきりと見られました。
一方で、年齢を重ねるにつれて、特定のにおい物質が増えることもあります。体臭は、皮脂がどれくらい出るかだけで決まるものではないためです。
皮脂に含まれる脂質の種類や酸化のされやすさ、皮膚の表面でどのように分解されるかによって、生まれるにおい物質の種類や量は変わります。そのため、皮脂の分泌量が減っても、体臭が必ず弱くなるとは限りません。
皮脂が酸化すると、におい物質が生まれる
加齢に伴う体臭の変化を考えるうえで、重要なのが皮脂の酸化です。
皮脂に含まれる脂質の一部は、空気中の酸素などと反応して酸化します。脂質が酸化すると、アルデヒドや脂肪酸など、さまざまな物質が生まれます。その中には、独特のにおいを持つものもあります。
加齢臭に関係する代表的な物質が、2-ノネナール(2-nonenal)です。2001年の研究で、2-ノネナールが年齢に伴う体臭の変化に関係していることが示されました。
2-ノネナールは、ω7系(オメガ7けい)不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)と呼ばれる脂肪酸が、酸化・分解される過程で生まれると考えられています。
不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)とは、分子の中に二重結合を持つ脂肪酸のことです。「ω7系(オメガセブンけい)」という名前は、脂肪酸の末端から数えて7番目の炭素に二重結合があることを表しています。
この反応には、脂質過酸化物(ししつかさんかぶつ)と呼ばれる物質が関係しています。脂質過酸化物は、脂質が酸化されることで生まれる物質です。資生堂の研究グループ(Hazeら)は、皮膚表面の脂質を使った実験で、脂質過酸化物を起点とする酸化反応によって2-ノネナールが生まれることを確かめました。
資生堂は、ω7系不飽和脂肪酸の一種であるパルミトレイン酸などの脂肪酸が酸化・分解される過程には、皮膚にすみつく微生物も関係すると説明しています。ただし、Hazeらの研究で実験的に確認されたのは、脂質過酸化物を起点とする酸化分解によって2-ノネナールが生まれることです。この研究で、微生物が2-ノネナールを直接つくり出すことまで確かめられたわけではありません。
皮膚の微生物が汗や皮脂を分解する
体のにおいには、皮膚にすみついている細菌などの微生物も関係しています。
皮膚の表面には、汗や皮脂、古い角質などがあります。皮膚にすみつく微生物が、これらに含まれる成分の一部を分解すると、脂肪酸やアルデヒドなどのにおい物質が生まれることがあります。
汗そのものは、通常、ほとんどにおいがありません。しかし、汗に含まれる成分が皮膚の微生物によって分解・代謝されると、特徴的な体臭につながることがあります。
年齢とともに皮膚の状態や汗・皮脂の成分が変わると、微生物が利用できる成分や、その活動にも影響が出る可能性があります。
このように、年齢による体臭の変化は、皮脂の酸化だけで起こるものではありません。皮膚の表面で起こるさまざまな反応が重なり、においの種類や強さが変わっていきます。
加齢臭の原因は2-ノネナール?
加齢臭に関係する代表的なにおい物質が、2-ノネナールです。2001年の研究では、40歳以上の被験者の体臭から2-ノネナールが見つかり、皮膚表面の脂質との関係も確かめられました。
ただし、加齢臭のすべてが2-ノネナールだけで説明できるわけではありません。体臭は、いくつものにおい物質が組み合わさって生まれます。2-ノネナールは、年齢に伴う体臭の変化に関係する重要な物質のひとつです。
2001年の研究で分かった2-ノネナールと加齢の関係
資生堂の研究グループ(Hazeら)は、26~75歳の人を対象に、体臭に含まれる揮発性物質を調べました。
揮発性物質とは、空気中に蒸発しやすく、鼻に届くことでにおいとして感じられる物質です。
この研究では、次のようなことが分かりました。
- 40歳以上の被験者の体臭から2-ノネナールが見つかりました。一方、40歳未満の被験者からは検出されませんでした。
- 加齢に伴って、皮膚表面の脂質に含まれるω7系不飽和脂肪酸や脂質過酸化物が多い傾向が見られました。
- 体臭に含まれる2-ノネナールの量が多い人ほど、皮膚表面のω7系不飽和脂肪酸や脂質過酸化物も多い傾向がありました。つまり、これらの物質の量には正の相関が認められました。
これらの結果から、年齢とともに皮膚表面の脂質が変化し、その酸化・分解によって2-ノネナールが生まれることが、体臭の変化に関係していると考えられています。
ただし、この研究で調べたのは限られた人数です。40歳になれば誰でも加齢臭が出るという意味ではありません。また、2-ノネナールの量だけで、加齢臭の強さが決まるわけでもありません。
2-ノネナールはどのようなにおいがする?
2-ノネナールは、不飽和アルデヒドと呼ばれる化学物質の一種です。アルデヒドは、においを持つものが多い有機化合物のグループです。
2-ノネナールには、油っぽさや青臭さを感じさせる特徴的なにおいがあります。加齢臭が「古い油のようなにおい」や「枯れ草のようなにおい」と表現されることがあるのは、こうした特徴と関係しています。
ただし、においの感じ方には個人差があります。実際の体臭には2-ノネナール以外の成分も含まれるため、誰もが加齢臭を同じように感じるわけではありません。
加齢臭とミドル脂臭は何が違う?
加齢臭とミドル脂臭は、どちらも年齢に伴う体臭の変化として知られています。ただし、関係するにおい物質や、においが生まれる仕組みには違いがあります。
加齢臭では、主に2-ノネナールとの関係が知られています。一方、ミドル脂臭には、ジアセチルと皮脂由来の中鎖脂肪酸が関係しています。中鎖脂肪酸は、脂肪酸の一種で、炭素の数が比較的少ないことが特徴です。
ミドル脂臭は、マンダムが男性の体臭を研究する中で見つけ、2013年に原因成分を明らかにした体臭です。
| 項目 | 加齢臭 | ミドル脂臭 |
|---|---|---|
| 主な関連物質 | 2-ノネナール | ジアセチル、中鎖脂肪酸 |
| においの特徴 | 古い油や枯れ草を思わせるにおい | 使い古した油のような、脂っぽいにおい |
| においが生まれる仕組み | 皮膚表面の脂質の酸化・分解 | 汗の乳酸を皮膚の菌が代謝してジアセチルが生まれ、皮脂由来の中鎖脂肪酸と組み合わさることで特有のにおいにつながるとされています |
| 発生部位に関する説明 | 資生堂によると、頭部、首の後ろ(うなじ)、耳のまわり、胸もと、脇、背中など | 頭頂部、後頭部、首の後ろ(うなじ)など |
| 年齢との関係 | 加齢に伴って2-ノネナールが増える傾向が見られる | Kimuraらの研究では30代、マンダムの調査では30代半ば~50代半ばに強くなるとされています |
加齢臭とミドル脂臭では、関係する物質や、においが発生しやすいとされる部位について異なる説明があります。ただし、発生する場所が完全に分かれているわけではありません。Kimuraらの研究では、首の後ろ(うなじ)で2-ノネナールとジアセチルの両方が測定されています。
また、マンダムの調査では、加齢臭の発生源といわれていた耳の裏のにおいは、40~50歳代男性の頭部などと比べて弱いことが分かりました。発生部位についての説明は、調査や測定方法によっても異なります。そのため、特定の場所だけを加齢臭の発生源と考えることはできません。
ミドル脂臭はどのように発生する?
マンダムの研究では、ミドル脂臭は、汗に含まれる乳酸を皮膚の常在菌が代謝することで発生すると説明されています。
乳酸は、汗に含まれる成分のひとつです。皮膚にすみついている菌(常在菌)の一部が乳酸を代謝すると、ジアセチルが生まれるとされています。さらに、皮脂に由来する中鎖脂肪酸(ちゅうさしぼうさん)が加わることで、ミドル脂臭特有のにおいにつながると考えられています。
ジアセチルは、バターのような特徴的なにおいを持つ化学物質です。食品の香り成分としても知られていますが、皮膚から放出される場合には、体臭の一部として感じられます。
マンダムの調査では、ミドル脂臭は頭頂部や後頭部、首の後ろ(うなじ)で強く感じられる傾向が見られました。
ただし、ミドル脂臭を特定したマンダムの研究は、主に男性を対象としています。2013年の研究では、40~50歳代男性の頭部や枕のにおいを調べ、ジアセチルとの関係を明らかにしました。女性にも同じミドル脂臭が発生するかどうかについては、まだ十分に分かっていません。
一方、Kimuraらの研究では、ジアセチル自体は女性の皮膚からも放出されることが分かっています。女性の皮膚からジアセチルが見つかることと、女性にもミドル脂臭が発生すると確かめられていることは、分けて考える必要があります。
ジアセチルは何歳ごろに多くなる?
ジアセチルの放出量が年齢とともにどう変わるかは、研究や調査によって結果が異なります。
Kimuraらが2016年に発表した研究では、健康な男女の皮膚から放出される2-ノネナールとジアセチルを測定しました。
首の後ろ(うなじ)で測定したところ、2-ノネナールの放出量は男女ともに年齢とともに増える傾向が見られました。一方、ジアセチルは30代で最も多く、40代以降では減少する傾向が見られました。
一方、マンダムの調査では、ミドル脂臭は30代半ばから50代半ばにかけて強くなると説明されています。また、同社の発表では、頭部から発生するジアセチルの量は40歳ごろに多く、20~40歳の間では年齢とともに増える傾向が見られました。
このように、Kimuraらの研究とマンダムの調査では、ジアセチルが最も多くなる年齢に違いがあります。測定した部位や対象者、測定方法、評価する指標などが異なるため、結果に違いが出た可能性があります。
そのため、どちらか一方の結果だけで、すべての人に共通する発生年齢を決めることはできません。
年齢による体のにおいの変化は何歳から始まる?
年齢による体臭の変化が何歳から始まるのか、はっきりとした境界はありません。
加齢臭に関係する2-ノネナールは、Hazeらの研究では40歳以上の被験者から見つかりました。ただし、40歳になったら誰にでも加齢臭が出るというわけではありません。
ミドル脂臭の関連物質であるジアセチルについても、年齢による変化は研究によって異なります。体臭の変化は、特定の年齢を境に一斉に始まるものではありません。におい物質によって、年齢とともに増えたり減ったりする時期が異なります。
体臭に影響するものには、次のような要因があります。
- 皮脂や汗の分泌量、成分の違い
- 性別やホルモンの状態
- 皮膚の状態や、皮膚にすみつく微生物の構成
- 食事、喫煙、飲酒などの生活習慣
- 衣類や寝具に付着した汗や皮脂の蓄積
こうした要因が重なるため、同じ年齢でも体臭の種類や強さは人によって異なります。年齢だけを基準に、自分の体臭を判断することはできません。
年齢による体のにおいが気になるときの対策
年齢による体臭が気になるときは、まず皮膚に付着した汗や皮脂を適切に洗い流し、衣類や寝具ににおいの原因となる成分をため込まないようにしましょう。
加齢臭に関係する2-ノネナールは、皮膚表面の脂質が酸化・分解されることで生まれると考えられています。また、マンダムの調査では、ミドル脂臭は頭皮や後頭部、首の後ろ(うなじ)で強く感じられる傾向が見られました。
こうした部位を中心に、皮膚を傷めない範囲で清潔に保つことが大切です。
頭皮や後頭部、首の後ろ(うなじ)を丁寧に洗う
頭皮は皮脂腺が多く、汗もかきやすいため、汗や皮脂がたまりやすい場所です。
シャンプーをするときは、髪の毛だけでなく、指の腹を使って頭皮を丁寧に洗いましょう。後頭部や耳の後ろ、首の後ろも意識して洗うとよいでしょう。
ただし、爪を立てて強くこすったり、洗浄力の強い製品を使いすぎたりする必要はありません。頭皮を傷つけたり、乾燥させたりすると、頭皮の状態が悪くなることがあります。
洗髪後は十分にすすぎ、タオルで水分を拭き取ってから、ドライヤーで頭皮と髪を乾かしましょう。頭皮や髪が湿った状態を長く続けないことも大切です。
首の後ろや胸、背中などを丁寧に洗う
資生堂は、加齢臭が発生する部位として、頭部、首の後ろ、耳のまわり、胸もと、脇、背中などを挙げています。また、頭部は皮脂の分泌が多いため、においが発生しやすいと説明しています。
ただし、これらの場所だけが加齢臭の発生源として確かめられているわけではありません。加齢臭とミドル脂臭では、においが発生しやすいとされる部位に重なる部分があります。特定の場所だけを加齢臭の発生源と考えることはできません。
石けんやボディソープをよく泡立て、首の後ろや胸、背中、脇などを、皮膚を傷つけないように洗いましょう。洗った後は十分にすすぎ、清潔なタオルで水分を拭き取ります。
首の後ろや耳の後ろも、汗や皮脂が付着しやすい場所です。日常の入浴時に、ほかの部位と同じように丁寧に洗うとよいでしょう。
体臭が気になるからといって、何度も強く洗ったり、皮脂をすべて取り除こうとしたりする必要はありません。皮脂には皮膚を守る働きがあるため、洗いすぎによる乾燥や刺激を避けることも大切です。
枕カバーやタオル、衣類を清潔に保つ
体臭は、皮膚から直接出るにおいだけでなく、衣類や寝具に付着した汗や皮脂が変化することでも、強く感じられる場合があります。
頭皮や後頭部のにおいが気になるときは、枕カバーやタオルをこまめに洗濯しましょう。寝ている間に頭皮から出た汗や皮脂が枕カバーに付着し、においの原因になることがあります。
肌に直接触れる肌着や寝具も定期的に洗濯し、汗をかいた衣類は長時間着用し続けないようにしましょう。
洗濯後は、しっかり乾かすことも大切です。衣類やタオルが湿ったまま長時間放置されると、微生物の活動などによって別のにおいが生まれることがあります。
生活習慣を整える
食事や飲酒、喫煙などの生活習慣も、体臭に影響することがあります。食べ物に含まれる成分や、体内での代謝によって生まれた物質の一部は、呼気や皮膚から放出されることがあります。
例えば、ニンニクを食べた後には、ニンニク由来の揮発性硫黄化合物であるジアリルジスルフィドやアリルメチルスルフィドが、皮膚表面から放出されることがヒトを対象とした研究で確かめられています。
ただし、この研究でニンニクの摂取試験に参加したのは男性3名です。すべての人に同じような変化が起こるとは限りません。
また、喫煙者の皮膚表面から、タバコの煙に由来する揮発性物質が見つかった研究もあります。
体臭の変化を年齢だけの問題と考えるのではなく、睡眠や食事のバランスを整え、適度に体を動かすことも、日々の健康管理の一環として取り入れるとよいでしょう。
ただし、特定の食品を避けたり、特定の栄養素を摂取したりすれば、加齢臭の原因物質である2-ノネナールを確実に減らせるという根拠は、まだ十分に確認されていません。特定の食事法だけで加齢臭を解消できると考えるのは適切ではありません。
急に体臭が変化した場合は医療機関に相談する
体臭は年齢や生活習慣によって変わりますが、急ににおいが変わった場合や、体臭の変化とともに体調不良が起きている場合は、加齢だけが原因とは限りません。
皮膚の病気や代謝の異常などが、体臭に関係することもあります。においの変化が長く続く場合や、皮膚の炎症、かゆみ、痛み、発熱などがある場合は、医療機関で相談しましょう。
体臭の変化だけで、特定の病気を判断することはできません。気になる症状がある場合は、においの種類だけで自己判断せず、ほかの症状も含めて確認することが大切です。
まとめ
年齢によって体のにおいが変わるのは、皮脂や汗の成分、皮膚の状態、微生物の働きなどが年齢とともに変化するためです。
加齢臭に関係する2-ノネナールは、皮膚表面のω7系不飽和脂肪酸が酸化・分解される過程で生まれると考えられています。一方、ミドル脂臭にはジアセチルと皮脂由来の中鎖脂肪酸が関係しています。
体臭は年齢だけで決まるものではありません。性別や生活習慣、皮膚の状態などによっても変わります。年齢による体臭の変化を理解するには、特定の物質だけでなく、皮膚の表面で起こるさまざまな反応に目を向けることが大切です。
体臭が気になる場合は、頭皮や首の後ろ、胸や背中など、汗や皮脂がたまりやすい場所を丁寧に洗い、枕カバーやタオル、衣類を清潔に保つことから始めましょう。
よくある質問
- 加齢臭は自分では気づきにくいのでしょうか?
- 同じにおいを繰り返し嗅いでいると、鼻がそのにおいに慣れて、感じにくくなることがあります。これは嗅覚順応と呼ばれる現象です。ただし、加齢臭に限って、必ず自分では気づけないというわけではありません。
- 加齢臭は毎日体を洗えば完全になくなりますか?
- 体を洗うことで、皮膚に付着した汗や皮脂を減らし、においを軽くできる可能性があります。ただし、皮脂の分泌や酸化などによってにおい物質が生まれるため、洗うだけで完全になくなるとは限りません。皮膚を傷めないように、清潔に保つことが大切です。
- 女性にもミドル脂臭は発生しますか?
- ミドル脂臭の原因成分とされるジアセチルは、女性の皮膚からも放出されることが研究で分かっています。一方、ミドル脂臭という体臭自体は、マンダムが男性を対象とした研究で特定したものです。女性にも同じ体臭が発生するとまでは、まだ確かめられていません。
参考文献・出典
- Haze S, Gozu Y, Nakamura S, et al. 2-Nonenal Newly Found in Human Body Odor Tends to Increase with Aging. Journal of Investigative Dermatology. 2001;116(4):520-524. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11286617/
- Kimura K, et al. Measurement of 2-nonenal and diacetyl emanating from human skin surface employing passive flux sampler-GCMS system. Journal of Chromatography B. 2016;1028:181-185. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27362995/
- 株式会社マンダム「ミドル脂臭とは?」研究開発情報。 https://www.mandom.co.jp/special/topics02.html
- 株式会社マンダム「ミドル脂臭|においの発生メカニズムと対処法」汗とにおい総研。 https://www.mandom.co.jp/sweat-smell/knowledge/knowledge-smell-middle.html
- 資生堂 Beauty Journey「どう防ぐ?加齢臭対策」 https://www.shiseido.co.jp/sw/beautyinfo/DB009091/
運営・編集:におい展実行委員会
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