こたつの中が臭いのはなぜ?足のにおいや酸っぱいにおいの原因と対策
こたつの中が臭い原因は、足の汗や皮脂、こたつ布団の汚れや湿気、ヒーター周辺のほこりなどが考えられます。酸っぱいにおいの原因や効果的な対策、焦げ臭いときの注意点を解説します。
この記事のポイント
- こたつの中が臭くなるのはなぜですか?
- 足の汗や皮脂、こたつ布団の汚れや湿気、ヒーター周辺のほこりなどが関係している場合があります。
- こたつの酸っぱいにおいを取るにはどうすればよいですか?
- 足や靴下を清潔に保ち、こたつ布団の汚れを落として十分に乾かしましょう。においの原因に合わせた対策が大切です。
- こたつから焦げ臭いにおいがするときはどうすればよいですか?
- すぐに使用を中止してください。安全に電源プラグを抜ける場合は抜き、コードやプラグに異常があるときはメーカーや販売店に相談しましょう。
こたつの中が臭いのはなぜ?主な原因
こたつの中が臭くなる原因には、足の汗や皮脂、こたつ布団に付着した汚れや湿気、ヒーター周辺のほこりなどが考えられます。においの種類や発生する場所によって、考えられる原因は異なります。
足の汗や皮脂によるにおい
こたつの中で足が臭くなるのは、汗や皮脂などが関係している可能性があります。
足には汗腺が多く、靴下を履いた状態でこたつに入ると、足が温まって汗をかくことがあります。汗や皮脂、古い角質などを皮膚の細菌が分解すると、においの原因となる物質が生じます。
足のにおいに関係する物質の一つが、イソ吉草酸です。汗をかいた状態で発生するにおいには、皮膚の細菌が関係することが知られています。[1]
靴や靴下の着用後の不快臭を調べた研究では、健康な若い女性3名を対象とした学会発表の要旨において、酸味のある刺激臭や生臭さが靴下臭の原因として示唆されました。[2] ただし、こたつの中のにおいを直接調べた研究ではないため、あくまで参考情報です。こたつの中で酸っぱいにおいがしても、その原因がイソ吉草酸だけとは限りません。
足の汗や皮脂が靴下に付着したり、においがこたつの中にこもったりすると、普段よりも足のにおいを強く感じることがあります。
こたつ布団に付いた汚れや湿気によるにおい
こたつ布団に汗や皮脂、食べこぼしなどが付着すると、においの原因になる場合があります。汚れが残ったまま湿気を含む状態が続くと、カビなどが発生しやすくなることにも注意が必要です。
カビが生育する環境では、種類や生育条件によって、かび臭さの原因となる揮発性物質が生じることがあります。[3]
こたつの中から酸っぱいにおいやかび臭さがするときは、足だけでなく、こたつ布団や敷布団にも汚れや湿気が残っていないか確認しましょう。
ヒーター周辺のほこりや新品特有のにおい
こたつからにおいがするときは、ヒーター周辺にほこりがたまっていないか確認しましょう。無印良品は、長期間保管したこたつを使う際などに、ヒーター周辺のほこりを取り除くよう案内しています。[4]
なお、電気ストーブでは、内部にたまったほこりが原因で発煙した事故が報告されています。ただし、これは電気ストーブの事例であり、こたつでも同じ原因でにおいや煙が発生するとは限りません。[5]
新品のこたつでは、使い始めに塗料や接着剤などに由来するにおいがする場合があります。無印良品は、こうしたにおいは使ううちに出なくなると案内しています。また、開梱時に梱包材の発泡スチロールがヒーター周辺に付着していることがあり、においの原因になる場合もあります。その際は、掃除機などで取り除くよう案内されています。[4]
こたつのにおいを取る方法
こたつのにおいを取るには、原因に合わせて対処することが大切です。足や靴下を清潔にするだけでなく、こたつ布団の汚れや湿気、ヒーター周辺のほこりも確認しましょう。
足や靴下を清潔に保つ
足の汗や皮脂がにおいの原因になっている場合は、足を洗って清潔に保つことが基本です。
- 足の指の間まで丁寧に洗い、洗った後は水分をしっかり拭き取ります。
- 汗をかいた靴下は、必要に応じて新しいものに替えます。
- 足が蒸れやすい場合は、こたつから出て足を乾かす時間をつくります。
足を清潔に保つことは大切ですが、においが気になるからといって、強くこすりすぎると皮膚を傷めることがあります。また、かゆみや皮むけなどの症状がある場合は、皮膚の病気が関係している可能性もあります。症状が続くときは、皮膚科に相談しましょう。
こたつ布団の汚れを落として十分に乾かす
こたつ布団ににおいが付いている場合は、洗濯表示を確認し、製品に合った方法で洗濯やお手入れを行いましょう。洗えない製品は、取扱説明書などに記載された方法に従ってください。
洗濯後や湿気を含んだ後は、内部まで十分に乾かすことが大切です。表面が乾いているように見えても、厚手の布団は内部に湿気が残っている場合があります。
食べこぼしなどの汚れがあるときは、放置せず、素材に合った方法で取り除きましょう。においが取れない場合は、洗濯やクリーニングなど、製品に適した方法を検討してください。
ヒーター周辺のほこりを取り除く
ヒーター周辺にほこりがたまっている場合は、こたつの電源プラグを抜き、十分に冷めてから、取扱説明書に従ってお手入れしてください。
内部を無理に分解したり、指定されていない部分に水や洗剤を使ったりするのは避けましょう。自分で取り除けないほこりがある場合や、掃除してもにおいが気になる場合は、メーカーや販売店に相談してください。
湿気をためないようにする
こたつ布団や敷布団に湿気がたまると、においが残りやすくなる場合があります。使用しない時間には布団をめくって空気を通したり、室内を換気したりして、湿気がこもらないようにしましょう。
ただし、こたつを使用したまま布団をヒーター部分に押し込むなど、取扱説明書で禁止されている使い方は避けてください。お手入れや換気を行う際は、製品の安全な使用方法を守りましょう。
こたつから焦げ臭いにおいがするときは注意
こたつから焦げ臭いにおいがするときは、足や布団のにおいとは別に、電気部品の異常や発煙・発火の危険を考える必要があります。
電源コードやプラグに傷やふくれがある、コードやプラグがいつもより熱い、焦げ臭いにおいがするといった場合は、すぐに使用を中止してください。安全に電源プラグを抜ける場合は抜き、メーカーや販売店に相談しましょう。[6]
電気暖房器具では、燃えやすいものがヒーターに接触したり、コードなどの異常を放置したりすることで火災につながる事故が報告されています。[7]
こたつ布団がヒーター部分に接触して焦げた事故や、収納時にコードをヒーター部分に巻き付けたことが原因で、コードの断線や火花、火災につながった事故も報告されています。[5]
煙や炎が出ている場合は、無理に製品を動かしたり、危険な状態でプラグに触れたりせず、周囲の安全を確保して避難してください。火災が発生している場合は、119番に通報しましょう。
まとめ
こたつの中が臭くなる原因には、足の汗や皮脂、こたつ布団に付いた汚れや湿気、ヒーター周辺のほこりなどが考えられます。酸っぱいにおいがするときは、足や靴下を清潔に保ち、こたつ布団の汚れを落として十分に乾かすことが大切です。
一方、焦げ臭いにおいや煙がある場合は、電気部品の異常や火災の危険が考えられます。すぐに使用を中止し、安全を確認したうえでメーカーや販売店に相談してください。
よくある質問
- こたつに入ると足のにおいが強くなるのはなぜですか?
- こたつの中で足が温まり、汗をかいたり、においがこもったりするためと考えられます。足や靴下を清潔に保ち、汗や湿気をためないようにしましょう。
参考文献・出典
- 宮本真由美「汗をかいた状態の臭いはどのような菌によるものか?」日本医事新報社、2016年 https://www.jmedj.co.jp/blogs/product/product_2162
- 大川真由子・永井伸夫・瀬谷共美・田村照子「靴内における細菌増殖と不快臭の発生」日本家政学会研究発表要旨集 第61回大会(2009年)、p.295、セッションID 3P-38 https://doi.org/10.11428/kasei.61.0.295.0
- United States Environmental Protection Agency(EPA)「What Does Mold Smell Like?」 https://www.epa.gov/mold/what-does-mold-smell
- 無印良品「こたつからにおいがする場合のお手入れ方法」 https://faq.muji.com/こたつからにおいがする場合のお手入れ方法-65cc5db05b835700269caec6
- 製品評価技術基盤機構(NITE)「製品安全情報マガジン Vol.418 12月13日号『電気暖房器具の事故』」2022年12月13日 https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2022fy/vol418_221213.html
- 製品評価技術基盤機構(NITE)「こたつの事故の防止について(注意喚起)」2010年12月16日 https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2010fy/101216.html 説明資料(PDF)
- 製品評価技術基盤機構(NITE)「冬の火災は『ゼロ距離』と『ほったらかし』に注意!~電気暖房器具は使う前に点検も!~」2022年11月24日 https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2022fy/pr221124.html
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