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耳が臭いのはなぜ?耳の裏・耳垢・ピアスホールの原因と対策、受診の目安

耳が臭い原因は、耳垢や皮脂の蓄積、耳の裏の汚れ、ピアスホールの炎症、外耳炎などさまざまです。耳の臭いが発生する理由や適切なケア方法、耳鼻咽喉科を受診する目安を解説します

耳が臭う原因には、耳垢や皮脂の蓄積、耳の裏の汚れ、ピアスホールにたまった分泌物、耳の病気などがあります。臭いが気になる場所や、かゆみ・痛み・耳だれなどの症状によって、考えられる原因は異なります。

耳の裏や、すでに傷が治ったピアスホールの臭いは、周囲を清潔に保つことで軽減する場合があります。一方、耳の穴から液体が出ている場合は、外耳炎や中耳の病気などが関係している可能性があります。自己判断でケアを続けず、耳鼻咽喉科で原因を確認してもらいましょう。

耳が臭う主な原因

耳の臭いは、どこから臭っているかによって、考えられる原因が変わります。まずは、耳の穴の中、耳の裏、ピアスホールのどこが臭うのかを確認しましょう。

  • 耳の穴の中:耳垢や分泌物がたまっている、外耳炎など
  • 耳の裏:皮脂や汗、汚れがたまっている、皮膚に炎症が起きているなど
  • ピアスホール:皮脂や古い角質、分泌物がたまっている、感染が起きているなど

臭いだけで原因を特定することはできません。痛みやかゆみ、腫れ、耳だれなどがある場合は、こうした症状も原因を考える手がかりになります。

耳の穴の中が臭う原因

耳垢がたまっている

耳垢は、耳の穴から鼓膜まで続く通り道(外耳道)の皮膚から出る分泌物や、はがれ落ちた皮膚などが混ざってできたものです。外耳道を保護する役割があり、通常は少しずつ自然に外へ排出されます。

耳垢がたまると、分泌物などが混ざり、臭いが気になることがあります。ただし、耳垢があること自体は異常ではありません。臭いが強いからといって、必ず病気があるとは限らず、臭いの強さだけで病気かどうかを判断することもできません。

湿った耳垢は臭いやすい?

湿った耳垢だからといって、必ず臭うわけではありません。

耳垢には、乾燥したタイプと湿ったタイプがあります。日本人には乾燥した耳垢の人が多く、湿った耳垢も体質による違いの一つです。

湿った耳垢は粘り気があり、耳の中に残りやすい場合があります。ただし、耳垢のタイプだけで臭いの強さが決まるわけではありません。臭いが強い場合や、痛み・かゆみ・耳だれなどがある場合は、耳垢の性質だけでなく、炎症などが起きていないかも確認する必要があります。

外耳炎など、耳の中で炎症が起きている

外耳炎は、外耳道の皮膚に炎症が起きた状態です。耳掃除で皮膚を傷つけたり、耳の中に水分が残ったりすることが、発症のきっかけになる場合があります。耳栓や補聴器などによる刺激が関係することもあります。

外耳炎では、耳の痛みやかゆみ、腫れ、耳が詰まったような感覚などが現れます。白色や黄色の分泌物が出ることもあります。

臭いのある分泌物が出ている場合は、外耳炎や中耳の病気などが関係している可能性があります。耳の中の状態を自分で判断するのは難しいため、耳鼻咽喉科で確認してもらいましょう。

耳だれが出ている場合は、中耳の病気にも注意

耳の穴から液体が出てくる状態を「耳だれ」といいます。原因には外耳炎のほか、鼓膜(耳の穴の奥にある薄い膜)の向こう側にある中耳の病気などもあります。

中耳の病気の一つに、真珠腫(しんじゅしゅ)があります。真珠腫は、中耳などで皮膚の細胞が増殖してできる病変です。がんではありませんが、周囲の組織を傷つけることがあります。

耳だれが出ている場合は、こうした病気が原因になっている可能性もあります。ただし、臭いだけで真珠腫などの病気かどうかを判断することはできません。耳だれが出ている場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。

耳の裏が臭う原因

皮脂や汗、汚れがたまっている

耳の裏は、皮脂や汗がたまりやすく、洗うときに汚れが残りやすい場所です。皮脂や汗、古い角質などがたまると、臭いの原因の一つになると考えられます。

耳の裏をやさしく洗い、洗浄料が残らないようにしっかりすすぐことで、臭いが軽減する場合があります。洗うときは強くこすらず、皮膚を傷つけないようにしましょう。

皮膚に炎症が起きている

耳の裏の臭いには、皮膚の炎症が関係していることもあります。例えば、接触皮膚炎や脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)などでは、赤みやかゆみ、皮膚のかさつきなどが見られることがあります。

こうした症状が続いている場合や、皮膚がじゅくじゅくしている場合は、皮膚科で相談しましょう。臭いを抑えようとして強くこすったり、刺激の強い製品を使ったりするのは避けてください。

ピアスホールが臭う原因

皮脂や古い角質、分泌物がたまっている

ピアスホールには、皮脂や古い角質、分泌物などがたまることがあります。こうしたものが蓄積すると、臭いが気になる場合があります。ピアスのキャッチや軸の周囲にも汚れが付くため、耳たぶだけでなく、ピアスやキャッチの状態も確認してみましょう。

ただし、臭いがあるからといって、必ず感染が起きているわけではありません。赤みや腫れ、患部を触ると熱い感じ、痛み、膿のような分泌物などがある場合は、感染の可能性も考えられます。

ピアスホールに感染が起きている

ピアスホールに感染が起きると、赤みや腫れ、患部を触ると熱い感じ、痛み、臭いのある分泌物などが現れることがあります。発熱を伴う場合もあります。

特に、耳の上部など軟骨にピアスを開けた部分は、耳たぶに比べて血流が少なく、感染が重症化することがあります。軟骨部分に赤みや腫れ、強い痛みがある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

耳の臭いを抑えるためのケア方法

耳の裏はやさしく洗う

耳の裏は、入浴時に洗顔料やボディソープなどを使ってやさしく洗いましょう。洗浄料が残らないように十分にすすぐことも大切です。強くこすると皮膚を傷つけることがあるため、力を入れずに洗ってください。

洗った後は、清潔なタオルなどで水分をやさしく拭き取ります。赤みやかゆみなどがある場合は、洗い方だけで対処しようとせず、皮膚科などで相談しましょう。

耳掃除は必要以上に行わない

耳垢には外耳道を保護する働きがあり、通常は自然に外へ排出されます。耳掃除を頻繁に行ったり、綿棒などを耳の奥まで入れたりすると、耳垢を奥へ押し込んだり、外耳道の皮膚を傷つけたりすることがあります。その結果、外耳炎につながる場合もあります。

耳の穴の中を無理に掃除するのは避けましょう。耳垢が詰まっている、耳の穴の臭いが続くなど、気になる症状がある場合は、耳鼻咽喉科で相談してください。

ピアスホールは治癒しているかどうかでケアを分ける

開けたばかりのピアスホールは、まだ傷が治っていない状態です。治癒するまでは、施術者や医療機関から案内された方法でケアし、自己判断でピアスを外したり、お手入れの方法を変えたりしないようにしましょう。

以下は、すでに傷が治ったピアスホールのお手入れ方法です。

  • 入浴時などに、ピアスホールの周囲をやさしく洗う
  • 洗浄料が残らないように十分にすすぐ
  • 清潔なタオルなどで水分をやさしく拭き取る
  • 刺激の強い薬剤を、自己判断で繰り返し使用しない

治癒したピアスを外してお手入れする場合は、ピアスやキャッチに付いた汚れを落とし、素材に合った方法で清潔に保ちましょう。取り外しや装着の際に痛みがある場合や、赤み・腫れ・分泌物などがある場合は、無理に外したり動かしたりせず、医療機関で相談してください。

耳の臭いで受診したほうがよい症状

耳の臭いは、汚れが原因であれば、適切なケアによって軽減することがあります。一方、耳の病気や感染が原因の場合は、ケアだけでは改善しないことがあります。臭いだけで判断せず、ほかの症状にも注意しましょう。

耳の穴の中の症状は耳鼻咽喉科へ

  • 耳の穴から液体や膿のような分泌物が出ている
  • 耳の痛みや強いかゆみが続いている
  • 聞こえにくい、または急に聞こえにくくなった
  • 発熱や、耳・耳の周囲の赤みや腫れがある
  • 耳の穴の臭いが続く、または悪化している

耳だれが出ている場合は、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。特に、発熱や聞こえにくさ、耳やその周囲の赤み・腫れがある場合や、糖尿病・免疫機能の低下がある場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。受診するまでは、耳の中に水が入らないように注意してください。

耳の裏・耳たぶ・ピアスホール周囲の症状は皮膚科へ

  • 耳の裏や耳たぶの皮膚に赤みやかゆみがある
  • 皮膚がじゅくじゅくしている、または炎症が続いている
  • ピアスホールの周囲に赤みや腫れ、痛み、分泌物が続いている

ただし、軟骨部分のピアスホールに強い痛みや腫れがある場合は、感染が重症化することもあります。皮膚科に限らず、速やかに受診できる医療機関で診察を受けてください。

よくある質問

  • 耳の臭いを消すために、消臭スプレーや香水を使ってもよいですか?
  • 耳の穴やピアスホールに、消臭スプレーや香水などを使用することは勧められません。耳の中に使うことを想定していない製品は、皮膚への刺激になるおそれがあります。臭いの原因を確認し、耳の裏や治癒したピアスホールを清潔に保つことを基本にしましょう。
  • 片方の耳だけ臭う場合は、どうすればよいですか?
  • まず、臭う場所が耳の穴、耳の裏、ピアスホールのどこなのかを確認し、痛み・かゆみ・腫れ・耳だれなどがないかも見てみましょう。片側だけに臭いのある耳だれが出ている場合や、痛み・聞こえにくさなどを伴う場合は、耳の病気が関係している可能性があるため、耳鼻咽喉科を受診してください。
  • 耳だれが出ているとき、お風呂や洗髪はどうすればよいですか?
  • 無理に耳を塞ごうとはせず、シャワーを直接当てないようにして、耳の中に水が入らないよう注意してください。できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診しましょう。耳の中を綿棒などで拭いたり、自己判断で薬剤を使用したりすることは避けてください。

まとめ

耳が臭う原因には、耳垢や皮脂の蓄積、耳の裏の汚れ、ピアスホールの分泌物、耳や皮膚の炎症などがあります。臭いが気になる場所や、痛み・かゆみ・腫れ・耳だれなどの症状を確認することが、原因を考える手がかりになります。

耳の裏や治癒したピアスホールは、やさしく洗って清潔に保ちましょう。耳掃除をしすぎたり、刺激の強い薬剤を自己判断で使ったりすることは避けてください。耳だれや聞こえにくさなど、耳の穴に症状がある場合は耳鼻咽喉科、耳の裏やピアスホール周囲の皮膚に症状がある場合は皮膚科で相談しましょう。発熱や耳の周囲の腫れなどを伴う場合は、速やかな受診が必要です。

参考文献・出典

  1. 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳垢」

    耳垢の種類や役割、耳掃除によって耳垢を押し込んだり、外耳道を傷つけたりするリスクについて参照。子ども向けの解説ページです。

    日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳垢」
  2. 済生会「外耳炎」

    外耳炎の原因や症状、耳掃除による皮膚の損傷、水分や耳栓などが関係する場合について参照。

    済生会「外耳炎」
  3. MSDマニュアル家庭版「耳だれ」

    耳だれの原因、真珠腫の性質、注意すべき症状、受診の目安、診察を受けるまで耳に水を入れないための注意について参照。

    MSDマニュアル家庭版「耳だれ」
  4. Cleveland Clinic「Infected Ear Piercing」

    ピアスホールの感染で見られる臭いのある分泌物、赤み、腫れ、痛みなどの症状と、軟骨ピアスの感染に関する注意について参照。

    Cleveland Clinic「Infected Ear Piercing」
  5. Cleveland Clinic「Perichondritis」

    耳の軟骨周辺に起きる感染症と、軟骨ピアスに関連するリスクについて参照。

    Cleveland Clinic「Perichondritis」

運営・編集:におい展実行委員会

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